森を聴く。 森で聴く。森と聴く。
森のプレイリスト #1
森に関わりが深い3人のアーティストが選ぶ森にまつわるプレイリスト。
no.1 new forest bath 森の新林浴
- Forest Rain [Forest Rain] - Gordon Hempton
- HUO / 惑 [之 / OF] - LI YILEI
- Harbors Part 1 [Harbors] - Elllen Fullman・Theresa Wong
- La Selva, Pt.1 [La Selva (Sound Environments from a Neotropical Rain Forest)] - Francisco López
- Tawny Owls [Outside The Circle Of Fire] - Chris Watson
フィールド・レコーディングを中心としたセレクション。
静けさに着目する音響生態学者Gordon Hempton。環境音とシンセサイザーの音などが不思議に混り合うLI YILEI。純正律で調律された自作の長い弦楽器を演奏するEllen Fullman。環境音でもHemptonとは対照的に、ノイジーで生き生きとしたコスタリカ熱帯雨林をとらえるFrancisco López。BBCのフィールド・レコーディストとしても有名なChris Watson。
選者:Yota Morimoto
英国バーミンガム大学作曲博士。2006年に渡蘭、欧州を中心に活動し内楽作品やサウンド・インスタレーションを各地で発表する。近年では公共空間の音環境デザインに取組み、2019年には「シンガポール空港のための音楽」を作曲。
no.2 walk in the forest with kids♡
- Today is yours [小鳥観察 Kotringo Best] - コトリンゴ
- 森のワルツ [Daydream Garden] - Tico Moon
- Heidenroslein / 野ばら [シューベルト歌曲集] - 森ゆに
- Dancing ARUK [aruk] - baobab
- おかあさんの唄 [おおかみこどもの雨と雪 オリジナル・サウンドトラック] - アン・サリー
子供と森で優しい気持ちで聴けるセレクション。
クラシック、ジャズの要素を取り入れポップな曲を書くコトリンゴの『Today is yours』は、選者もフルートで参加しています。ハープとアコースティックギターのデュオ・tico moon。ピアノ弾き語りで透明感のある歌声が素敵な森ゆに。baobabは、大分で森の音楽フェスティバル〈sing bird concert〉を主催してきました。日本全国からアジア地域でも人気の高いシンガー&ドクターのアンサリー。
選者:Urara Ishiko
武蔵野音楽大学器楽科フルート専攻卒業。卒業後はコンテンポラリー、即興演奏、舞台芸術などに興味を持つ。2009年《roodpaleis.nl》の舞台作品に参加し、約2ヶ月間オランダを巡る。その後ブラジルの古い音楽《ショーロ》に魅了され演奏を始める。現在は3人育児に奮闘中。
no.3 森
- B2 [NUNU] - Clever Austin
- Shawn-Neeq [Shawn-Neeq] - Calvin Keys
- Hindenburg [It all has to do with it.] - Town and Country
- The Light [Strange, true beauty] - Kim Oki
- Lullaby (the last) [Lullaby] - Loren Connors
キャンプが好きでよく近くの山や森に行く。
一応いつでも音楽を聴けるようにBluetoothスピーカーを持っていく。持ってはいくのだが、森の中ではあまり音楽を聴く気持ちにはならず結局使わずに帰って来てしまう。山の中は川に流れる水の音や風が木々の間を通り抜ける音、鳥の囀りや動物の鳴き声なんかの音と音楽の間のようなもので溢れているからだ。少し離れたところから森を眺めて聴く音楽なら、こんなプレイリストはどうだろうか。ちょうど自宅の隣に古墳があって、長い間そこに在り続けた小さな森を眺めながら選曲した。
選者:五味岳久
1979年生まれ、奈良県桜井市出身。
2001年に地元奈良にてロックバンドLOSTAGEを結成、現在に至るまで奈良を拠点に活動。奈良県奈良市にてレーベル兼レコードショップTHROAT RECORDSを主宰。