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新林

運材アクティビティ

山の営みを伝える運材文化を体感しよう!

原木を乗せて走る森林鉄道、川面を流れる筏と筏師の勇姿。じつは木を運び出す技術を今に伝える運材文化は、各林業地にあります。活躍当時の面影を残す昔ながらの運材を使ったアクティビティに挑戦してその土地の歴史や風土、そして森とともに暮らしてきた人々の営みを感じてみましょう!


赤沢森林鉄道(長野県・上松町)

木曽ヒノキを森から運んだ鉄道に乗車!
かつて木材を運び、森で暮らす人々の足として活躍した木曽森林鉄道は、現在、観光用の赤沢森林鉄道として運行中。ディーゼル機関車から、樹齢300年以上の天然木曽ヒノキが林立する赤沢自然休養林と渓流の美しい景色を堪能できます。林内の散策コースや、隣接する鉄道資料館、森林資料館もお忘れなく!

赤沢森林鉄道
〒399-5607 長野県木曽郡上松町小川 小川入国有林内
営業時間 10時〜15時
2024年シーズンの運行は、4月27日(土)~11月7日(木)を予定しています。
運行情報は上松町観光サイトからご確認ください。

全国木馬(きんま)引き大会(長野県・上松町)

木曽ヒノキを乗せた木馬(きんま)は総重量450kg!
赤沢森林鉄道と同じ長野県上松町には、30年以上前から木のソリに丸太を乗せて運ぶ「木馬(きんま)引き大会」を開催しています。町の木の文化や林業の歴史を後世に伝えるこの大会には、毎年町内外から多くの人が参加。およそ400kgもある丸太をソリに乗せ、総重量450kgもの木馬を数人で引き回してスピードを競います。大人の部は1チーム5名。先人たちの苦労に思いを馳せながら、優勝目指して挑戦してみては?

全国木馬引き大会の詳細はこちら


北山川 観光筏下り(和歌山県・北山村)

秀吉の時代から続く木材流送を体験!
北山村に伝わる北山川の筏流しは、豊臣秀吉の時代から1960年代まで続けられた木材流送の伝統技術。この技術が1979年に「北山川観光筏下り」として引き継がれ、丸太を組んだ筏に乗る川下りを体験できます。ずぶ濡れ必至!スリリングなアクティビティをぜひ体験してみて。

北山川観光筏下り
〒647-1604 和歌山県東牟婁郡北山村下尾井335
運航期間:2024年5月3日(金)~2024年9月30日(月)
営業日 :5月(土日祝)6月(土日)7・8・9月(金土日月火水祝)
【営業時間】
第1便受付:9:00〜10:20 バス出発10:40     
第2便受付:11:20〜12:40 バス出発13:00
【問い合わせ】
北山村観光センター (受付時間 9:00〜17:00)
電話:0735-49-2324
北山川観光筏下りは完全予約制です。
ご予約はこちら(北山川観光筏下り予約サイト)


ガッタンゴー(岐阜県・飛騨市)

鉱石・人・木材を運んだ神岡軌道をマウンテンバイクで疾走!
岐阜県飛騨市にあるレールマウンテンバイク「ガッタンゴー!!」は、自転車と旧・神岡鉄道の廃線後の鉄路を組み合わせた人気アクティビティです。2台の自転車をフレームにがっちり固定したレールバイクで、旧神岡鉄道のレールの上を走ります。神岡鉱山の鉱物や物資を運ぶため、古くは明治の中頃に完成した馬車軌道(神岡軌道)からの歴史を持ち、のちに山間部の住民の足、さらには機関車による木材輸送にも使われていました。長い月日を経て生まれ変わった人気アクティビティをぜひ体験してみて。

レールマウンテンバイク「ガッタンゴー!!」
「ガッタンゴー!!」は完全予約制です。
まちなかコースと渓谷コースの2コースあり、それぞれ運行期間や集合場所も違います。
詳しくは公式サイトからご確認ください。
◾️まちなかコース
〒506-1147 岐阜県飛騨市神岡町東雲1327-2(2024年シーズンの運行:3月20日 〜 11月24日)
◾️渓谷コース
〒506-1215 岐阜県飛騨市神岡町西漆山(2024年シーズンの運行:3月30日 〜 12月1日)


ボウケンノモリ(大阪府・能勢町)

架線集材の技術を活かしたジップライン
大阪府の野外アスレチック施設〈ボウケンノモリのせ〉には、日本の伝統的な架線集材の技術を活かした人気アクティビティがあります。全長536mのロングジップライン〈てっぺん〉は、木と木の間をかわすように張られたワイヤーロープと連結したハーネスだけを頼りに滑走します。

ボウケンノモリのせ
〒563-0341 大阪府豊能郡能勢町宿野437-1
営業時間:平日 10:00〜17:00
     土日祝 9:00〜17:00
ボウケンノモリのせ公式サイトから予約ができます。


東北馬力大会 馬の里遠野大会(岩手県・遠野市)

馬搬技術を受け継ぐ迫力のレース
国内有数の馬産地として知られる岩手県遠野市では、馬で木を山から運び出す「馬搬」や馬の力で田畑を耕す「馬耕」の技術が継承されています。毎年6月には馬搬の技術を用いた東北馬力大会が開催され、人馬一体となって重りを乗せたそりを引きながら直線150mのコースを疾走する迫力あるレースを見ることができます。馬と人、自然と暮らしが育んだ遠野の森林文化・馬文化を体感しにぜひ遠野へ!

東北馬力大会 馬の里遠野大会
2024年開催日:6月23日(日)9時〜
場所:遠野市宮守町柏木平優遊広場特設会場
東北馬力大会 馬の里遠野大会の詳細はこちら 

執筆者
神尾 知里
兵庫県出身。浜松市在住。浜松市内を中心にライターとして活動しています。

運材アクティビティ 掲載号

新林 第7号の表紙

新林 第7号
木はどこからやって来る?

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