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新林

山林のネットワークを繋ぎ直す

森林資源を使ってみる #1

地域の山から木を伐り出し、製品を作る。
単純明快で簡単のように感じますが、安く安定した供給ができない、などの理由で、現行のものづくり体制では、時に困難が生じます。そんな中、顔の見える関係によるものづくりで、山林や市場とのネットワークを繋ぎ直し、山林資源の良い循環を生み出しているブランドを紹介します。


竹林と箸文化のネットワークを繋ぎ直す
ヤマチクの竹箸 〈okaeri〉

国産の竹を切り出し、箸を製造する熊本の株式会社ヤマチク。2019年にリブランディングし、自社商品の販売を始め、今では有名レストランで採用されるなど注目を集めている。「自分たちで価格を決めて販売できるので、それだけ竹を切る切子さんにも還元ができるし、お客さんの顔が見えることで、精神的なやりがいにも繋がっています」と専務取締役の山崎さん。
 箸のほとんどが輸入木材に頼っている一方で、竹害が問題視される歪んだものづくり構造の中、ヤマチクの箸は、日本の箸文化と竹林の循環を繋ぎ直している。

okaeri
子どもから大人まで使える基本の竹箸。
軽く細いのに丈夫な竹箸は、食事の所作も美しく見せてくれる。
写真左より、16cm、18cm(1,430円税込)21cm、23cm細、23cm太(1,650円税込)
このほか食洗機対応の箸や菜箸など60種類ほどを展開。
問合せ:株式会社ヤマチク www.hashi.co.jp
購 入:yamachiku.stores.jp ほか取扱店舗にて

不均質な素材が地域の関係を生みだす
iwakaguの〈# wood skin project〉

里山と街が隣接する静岡市では、倒木などで伐採された木(支障木)が、流通経路のある木こりによって、廃棄せずに材木として活用する道が開けた。支障木が出ると、木こりや材木屋、家具工房間で共有され、使いたい人が手を挙げるという、産地と市場が近い土地ならではの密接な関係ができている。 
 本来、木材を薄くスライスし化粧材として用いる突板は、均質で大量生産が最大の価値であるが、家具工房のiwakaguでは、この支障木を熟練の突板職人に依頼し、不均質で少量の支障木を突板に加工し、トレイなどを制作している。

# wood skin project
支障木の樫のほか、小径木のひのきや節の多い朱理桜といった難材のラインナップも。
「突板にすることで、難材ならではの質感を無理ない価格で多くの人が手にできるように制作しています」(代表・岩﨑さん)

写真上左から、八角トレー 小(9,570円税込)、 大(11,550円税込)
写真下左から、キャッシュトレー(8,580円税込)、アクセサリートレー(7,700円税込)
問合せ:iwakagu
購 入:HP内のオンラインストアにて

山林のネットワークを繋ぎ直す 掲載号

新林 第4号の表紙

新林 第4号
森林の資源をつかってみる

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