麗しき台湾の森へ

日本の与那国島から約107km。東アジアの太平洋上に位置する台湾は、緑溢れる美しい島影から、かつてポルトガル語で「フォルモサ=麗しき島」と呼ばれていました。
九州とほぼ同じ面積を持つ台湾は、国土のおよそ6割を深い緑の森に覆われています。台湾の森は、3,000m級の山々が連なる急峻な地形と、南東部を北回帰線が貫く地理的条件によって、熱帯から亜寒帯(高山帯)まで多種多様な動植物が生息しています。
多様な生き物を育む台湾の森は、先史よりこの地で暮らしてきた原住民※によって守られてきましたが、今からおよそ130年前、台湾が日本統治下に置かれてから激動の時代を迎えることになります。大規模な森林開発による環境破壊や、その後の伐採禁止政策を経て、台湾の森と林業は、今大きな転換期を迎えています。
今回の台湾特集では、森をめぐる台湾の130年の歴史を振り返りつつ、次の100年を見据えた森づくりを実践する人々を訪ね、台湾の自然と深く結びついた文化や精神、日本とのつながりを紹介します。
※原住民の表記について:台湾では「原住民」が正しい呼称であるため、台湾の表記を尊重して本サイトでは「原住民」を採用しています。





