架線集材について知ってみる
山の中に数100mから1kmを超える長さのワイヤーが張り巡らされ、そのワイヤーを伝って伐った木が空中に吊るされ、運ばれていく。
この巨大なクレーンゲーム機のようなダイナミックな集材方法は「架線集材」と呼ばれ、日本では昭和30年ごろから大規模皆伐をする現場や急傾斜な地形などで使われてきました。やがて、さまざまな集材方法の登場により下火になっていきましたが、現在、急峻な箇所での集材方法として見直される動きもあるようです。
今回は、奈良県のほか各地で架線集材の指導を行う久住林業の久住一友さんをNCM大阪オフィスにお招きして、架線集材の仕組みを理解しながら、その課題や今後の展望まで考えていきました。
①模型で分かる架線集材
[架線集材について知ってみる] 架線集材は、規模の大きな集材方法がゆえ、私たちが実際の現場を訪れても、その全容を掴むのはなかなか難しいそうです。そこで今 …
②久住さんの架線教室
[架線集材について知ってみる] 2023年10月19日、NCM大阪オフィスに奈良県フォレスターアカデミー講師の久住一友さんをお招きして、架線集材教室を開 …
③架線集材おさらいノート
[架線集材について知ってみる] 今回学んだ架線集材についておさらいしてみましょう。 (1)架線集材(かせんしゅうざい)とは 山の中にワイヤーロープを張っ …
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