新林 第3号
山林(やま)の担い手に会いに行ってみる
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木こり活動レポート
森と〇〇
山林の担い手とは、だれか
本号の企画に入る前、約7年ぶりに持っている山林に行くので一緒に行きませんか?
とある山主さんの、軽やかな誘い文句に詳細は伺わず同行させて頂きました。そこは林道を車で30分、さらに急峻な山道を片道2時間かけて歩き、ようやく辿りつくことができる山林でした。見渡す一面の人工林に、ところどころ桜などの広葉樹が育成しており、静かな空のひろがりを感じる、とても美しい風景でした。かつては中腹にある山小屋で杣夫(そまふ)※さんたちが暮らしていたことなど山林の物語を伺い、山林を支える担い手と山主さんとの多様な関係を考えるきっかけを頂きました。
時代を超えて残すことができること
今回の特集では、天竜・吉野の山主さんへの取材を通し、その想い、課題意識をお伺いしました。「山林を担うこと」自体を考えるきっかけが提供できればと考えました。山林をつくるには時間がかかります。その時間尺度の中で、何を考え、何をするのか。様々な担い手の関係性の中で、どんな未来を描きたいのか。おそらく答えはありません。ただ、今回、取材をさせて頂いたお二方の山林はとても美しく、ずっとそこに佇んでいたいという身体性を伴った感覚が今もなお残っています。
担い手も、山林との関わり方も多様化する中、私たちはこの貴重な社会的共通資本と向き合っていけば良いか、小さな実践と共有化により、少しでも新しい森林文化を耕していくことに貢献していければと思います。
※杣夫:山林で伐木に従事する人
サステナビリティ推進室 吉岡優一
【紙と製本のこと】
3号の冊子では、古紙配合率30%以上のエコロジーペーパー「MagカラーN(テラコッタ)」を使用しました。ざっくりとした肌合いと敢えてくすませた色合いが特長の紙です。製本には水引をヒントに開発された紙のホチキス針を使用した「ペーパーホチキス製本」を採用しました。針金ではないため、そのままリサイクルできます。
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