新林 第5号
森を学ぶ人に会いに行ってみる
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木こり活動レポート
森と〇〇
多様な学びと実践、そして学びの深化
森について、もっと知りたいと思った時に、色々な方法で自分自身の学びを深めていくことができると思います。本号では、多様な学びの形を紹介しながら、学びを通しての気づきや試行錯誤を共有して頂いています。学び手の状況も多様であれば、山林の状況も多様であるので、学び方に正解がある訳ではありません。ただし共通するのは、学んで終わりではなく、小さな試行錯誤を通して、教える側も教わる側も、より深い学びへと深化していく、オープンでフラットな関係性でした。
森林の多面的な価値(資源生産・防災・生物多様性保全・余暇など)が認識されつつある中、身近な森林の理想の姿はどのようなものであるか、想いを膨らますことも良い学びの機会になるかもしれません。その理想の森林にはどのような担い手がいるのか、どのような地域であるのか、様々な連環が理想の森林の個性となって映るかもしれません。
私も「学びたい」という想いを持って本誌の取材で、専門家・実践者の話を聞き、異なる状況に置かれた山林を実際に見ることで、価値を相対化させつつ、学びを深化させて頂いています。何歳になっても学び手である真摯な実践者との出会いこそが、新しい森林文化の活力であることを確信しています。
サステナビリティ推進室 吉岡優一
【紙と製本のこと】
5号の冊子では、前号と同様、環境配慮型の塗工印刷用紙「ヴァークレイCoC」を使用しました。この冊子では、使用した用紙と同じ重量のCO2を、国内のオフセット・クレジット(J-VER)によってオフセットしています。1冊約26gの冊子を3000部制作しましたので、用紙の使用重量と同量の26×3000=約78kgのCO2が削減できたと見なされます。製本には環境に優しい「ペーパーホチキス」を使用しました。
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