まだ見ぬ生きものを求めて!土の中を観察してみる ②吸虫管ってなんだ?
ちぐさ研究室の研究日誌 #2
岡山県・西粟倉村で活動する「ちぐさ研究室」のお二人と、季節ごとに実験や観察を楽しむ連載。
第二回の今回は、土の中の生きものの観察方法を、4回に分けて紹介していただきます。
▷①土壌動物は面白い!
▶︎②吸虫管ってなんだ?
▷③土壌動物はどこにいる?
▷④顕微鏡で観察してみる
○登場人物:川上えりか、清水美波(ちぐさ研究室) 植野聡子(新林編集部)
ーー さて、前話で土の中の小さな生きものを捕まえる「吸虫管(きゅうちゅうかん)」が出てきました。虫を吸う管と書きますが、どういう仕組みなのですか?
川上 その名の通り、チューブで虫を吸って捕まえます。吸い口のピンクのチューブと虫が通る黒いストローの間にはガーゼのフィルターがあり、虫を直接吸い込むことはないので、安心してください!
ーー よかった…!!
川上 ではさっそく吸虫管を作ってみましょう。
吸虫管の作り方
[材料]
・ストロー
・ガーゼ
・ビニールタイ(ガーゼを固定するもの)
・虫を捕獲する容器(ふたに穴が空けられるもの)
ーー 虫を捕獲する容器はどんなものが良いのでしょう?ペットボトルなどでも良いですか?
川上 ペットボトルでも大丈夫ですよ!ふたに穴があけられる、プラスチック製の容器がおすすめです。
[組み立て方]
1. 容器のふたに2か所、 7.5mm程度の穴を開ける。
2. チューブ、ストローを15cm程度の長さに切り、ふたに開けた穴に通す。
※ストローが緩くて固定されない場合は、虫がうまく吸えません。ビニールテープなどを何重か巻いて一部を太くして穴に通すと、固定されます。
3. 吸った虫が自分の口に入らないように、チューブの先、ふたの内側に来る方にガーゼを巻き、ビニールタイなどで固定する。
ーー これで吸虫管ができました。
川上 次回は、いよいよ観察するための土を採取して、吸虫管で捕まえてみましょう!
(つづきはこちら↓)
撮影:Atsushi Akiyama
シリーズちぐさ研究室の研究日誌
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